贈答用として人気が高いメロンの高級ブランド、「夕張メロン」のことし初めての競りが行われ、最も高いものは2玉320万円の過去最高額で競り落とされました。
「夕張メロン」の初競りは26日午前7時から札幌市中央卸売市場で行われ、およそ200人が見守る中、25日収穫された507玉が競りにかけられました。
夕張メロンは甘みが強くコクのある赤みがかった果肉が特徴で、生産者組合によりますと、ことしは2月と3月に寒さが続きハウス内の温度管理が難しかったものの、その後は天候に恵まれ順調に育ったということです。
最初の競りが始まると瞬く間に値が上がり、およそ10秒で過去最高額となる2玉320万円の値がつきました。
最高額で競り落とした夕張市の青果物こん包会社の野田慎也社長は「長年、夕張メロンに携わり、生産者の苦労を近くで見てきました。生産者にエールをおくりたいと思い、競り落とすことができてよかったです」と話していました。
競り落としたメロンは、夕張市の店頭で市民に無料でふるまわれるということです。
出荷は来月下旬に最盛期を迎え9月上旬まで続く予定で、例年並みのおよそ4000トンの出荷を見込んでいるということです。
-- NHK NEWS WEB