住宅ローンの審査にAI=人工知能を導入し、審査期間を短くするなど利便性を高めようという動きがインターネット銀行の間で相次いでいます。
このうち、「ソニー銀行」は、今月から住宅ローンの仮審査にAIを導入しました。年齢や収入などおよそ8万件の利用者のデータをAIに学習させることで、担当者が2日から6日ほどかけていた審査期間を最短で1時間程度にまで短縮できたということです。
ソニー銀行の重田浩治シニアマネージャーは「人間とAIの判断に大きな違いはなく、精度は全く問題ない。仮審査の期間が短くなることで急いで物件を購入したいお客様にメリットを感じてもらえるのではないか」と話しています。
また、「住信SBIネット銀行」は、「日立製作所」が開発したAIを今年度中に住宅ローンの審査に導入することにしています。
ネット銀行にとって住宅ローンは主力商品の1つで、これまで大手銀行などと金利競争を続けてきました。
しかし、長引く低金利でさらなる金利の引き下げには限界があることからAIを活用して利便性を高め、顧客を獲得していこうという狙いがあり、今後こうした動きは広がっていきそうです。
-- NHK NEWS WEB