再来年の東京オリンピック・パラリンピックで宿泊施設の不足が懸念される中、クルーズ船をホテル代わりに利用する「ホテルシップ」について、東京都はスイスに本社があるクルーズ会社の日本法人を公募で選び、協議を進めていくことになりました。
東京大会では、国内外から訪れる多くの観光客などを、既存のホテルや旅館では受け入れられないことが懸念されていて、政府はクルーズ船を宿泊施設として活用する「ホテルシップ」構想を検討しています。
これを受け東京都は、東京港でホテルシップを運営する企業を公募し、スイスに本社があるヨーロッパ最大級のクルーズ会社「MSCクルーズ」の日本法人と協議を進めていくことになりました。
都によりますと、今回使用されるのはおよそ6万5000トンの中型クルーズ船「MSCリリカ」で、客室数はおよそ1000室、最大で2600人ほどが宿泊できる予定です。
船は、江東区の木材ふ頭に停泊する予定で、都は今後、会社側と覚書を締結したうえで、ホテルシップの運営の詳細について検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB