関西電力は、電気料金をことし7月から平均で5%余り値下げすることを28日、国に届け出ました。福井県にある大飯原子力発電所の再稼働によって、発電コストの削減が図れるためとしています。
関西電力は28日岩根茂樹社長が、世耕経済産業大臣を訪れ、電気料金の値下げを届け出ました。
値下げはことし7月1日からで、値下げ幅は平均で5.36%になるということです。
これについて関西電力は、福井県にある大飯原発の3号機と4号機が再稼働したことで、発電コストの削減が図れるためとしています。
関西電力が電気料金を値下げするのは、去年8月に続くもので、電力自由化で競争が激しくなる中、値下げによって顧客を獲得していく狙いがあります。
世耕大臣は「最大の需要期である夏場を前に値下げを届け出たことを歓迎したい。再稼働の効果が消費者や中小企業に還元され、経済の活性化につながることを期待する」と述べました。
また、関西電力の岩根社長は記者団に対し、「料金の値下げで利用者にも大きなメリットが出る。資源が乏しい日本では、原子力を活用したバランスのある電源構成が必要で原発の安全運転に努めていく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB