全国の警察本部の刑事部長を集めた会議が開かれ、警察庁の栗生長官は、凶悪事件の早期検挙に加え、指定暴力団山口組の分裂をめぐる市民の安全確保のため、情報収集と取締りを徹底するよう指示しました。
警察庁で開かれた会議には警察庁の幹部や全国の警察本部の刑事部長などおよそ150人が出席しました。
今月、新潟市の女の子が殺害され線路に遺棄された事件では、発生から1週間で近所に住む男が逮捕されました。
警察庁の栗生俊一長官は「いつの時代も常に、刑事警察のかなえの軽重が問われるのは重要凶悪事件を早期に検挙できるか否かだ。社会経済に潜む構造的不正の摘発についても国民の関心は大きい」と述べ、凶悪事件や企業などの悪質な不正を早期に検挙し、国民の期待に応えるよう指示しました。
また国内最大の指定暴力団山口組の分裂をめぐって、神戸山口組から離脱した任侠山口組がことし3月、指定暴力団となったことについて、栗生長官は「動向は予断を許さない。市民の安全を確保し情報収集と取締りを徹底してほしい」と述べたうえで、元暴走族などのグループのもとに結成された準暴力団の実態解明や取締りの強化を図るよう指示しました。
-- NHK NEWS WEB