世耕経済産業大臣は中国の工業担当の閣僚と会談し、自動運転の技術開発などで日中両国が連携していくことを合意しました。
世耕経済産業大臣は28日、来日中の中国の苗※ウ工業情報化相と会談し、自動車分野などでの協力について意見を交わしました。
この中で、世耕大臣は「中国が対外開放や構造改革に注力する中、日中間の意思疎通や情報交換はますます重要になる」と述べました。
これに対し、苗※ウ工業情報化相は「中国と日本は互いに重要な経済・貿易のパートナーで、各分野の協力をさらに拡大させたい」と応じました。
そして、会談で、両者は、自動運転の分野で公道での実証実験のルールや、通信インフラをめぐる国際的な基準づくりなどについて連携していくことを合意しました。
また、今回の合意に沿って、ことし7月に北京で実務レベルの協議を行い、年内に日中両国の官民合同で技術開発セミナーを開催することになりました。
自動運転をめぐって日中両国が政府間で連携することを合意したのは初めてで、日本としては、世界最大の中国市場に日本企業の技術を普及させたい考えです。
(※「ウ」=土へんに「于」)
-- NHK NEWS WEB