障害基礎年金をめぐり、日本年金機構が合わせて1000人余りの受給者に対し、支給要件を満たすかどうか改めて審査したうえで、支給を取りやめる可能性もあると通知していたことがわかりました。
障害基礎年金は、病気やけがで障害を負った公的年金の加入者や、公的年金に加入する前に難病になった人などに、障害の程度に応じて1級の場合は年間97万円余り、2級の場合は年間77万円余り、それぞれ支給されるものです。
この障害基礎年金について日本年金機構が、20歳より前に障害を負ったり難病になったりした、合わせて1010人の受給者に対し、支給要件を満たすかどうか改めて審査したうえで、支給を取りやめる可能性もあると通知していたことがわかりました。
これに関連して加藤厚生労働大臣は閣議のあと記者団に対し「直ちに支給を打ち切るのではなく、医師の診断書などを改めて提出してもらって審査を行うことにしており、個別の事例を見ながら、対応を考えていく」と述べました。
障害基礎年金をめぐっては、支給要件を満たすかどうか都道府県ごとに審査が行われていましたが、地域によって審査結果にばらつきが見られるとして、去年4月からは東京にある日本年金機構の「障害年金センター」が一元的に審査を担当しています。
-- NHK NEWS WEB