道路の舗装工事などで使う「改質アスファルト」を製造している道路舗装会社8社が、不正に価格を引き上げるカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は29日、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは、道路舗装会社の「大林道路」、「東亜道路工業」、「ニチレキ」など8社です。
関係者によりますと、各社は通常のアスファルト合材よりも耐久性に優れた改質アスファルトについて、互いに示し合わせて市場価格を引き上げた疑いがあるということです。
公正取引委員会は、不正なカルテルを結んでいたとして29日、独占禁止法違反の疑いで各社を立ち入り検査しました。
改質アスファルトの市場規模は200億円を超え、8社はそのシェアの大半を占めているということです。
8社のうち大林道路と東亜道路工業は、去年2月にも別の複数の道路舗装会社とアスファルト合材の価格を不正に引き上げるカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会の立ち入り検査を受けています。
各社のうち、東亜道路工業は「検査を受けたのは事実です。全面的に協力していく」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB