東京の電子部品メーカー、「スミダコーポレーション」の元社外取締役が、株の配当をめぐる公表前の内部情報をもとにおよそ8800万円分の株を買い付けるインサイダー取引を行ったとして金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは東京 中央区に本社がある東証1部上場の電子部品メーカー、「スミダコーポレーション」の元社外取締役内田莊一郎容疑者(64)です。
東京地検特捜部などによりますと内田元取締役は、現職だった去年1月から2月にかけて、「スミダコーポレーション」が期末の配当予想を1株当たり6円から16円に引き上げるという公表前の内部情報をもとに、およそ8800万円分の株を買い付けるインサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反の疑いが持たれています。
この情報の公表後に、1100円前後で推移していた会社の株価は、1200円台に値上がりしたということで、特捜部は元取締役が知人名義の口座で買い付けた株を高値で売り抜け、不正な利益を得ていた疑いがあると見て調べています。
特捜部は元取締役が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB