全国でカラオケ店を展開する「シダックス」は、利用者の減少などにより採算が悪化しているとして、カラオケ店の運営から撤退することになりました。
発表によりますと、シダックスはカラオケ事業を行う子会社の株式の81%を、来月、「カラオケ館」を運営する「B&V」に売却します。株式の売却後も店舗への食材や消耗品の販売などは続けますが、全国に180余りあるカラオケ店の運営からは撤退します。
シダックスは、郊外を中心に大型のカラオケ店を展開し、最も多い時で10年前の2008年度には、全国に300店舗余りを展開していました。
しかし、ここ数年はカラオケの利用者が減少して、料金やサービスをめぐる競争が激しくなったことで採算が悪化し、おととしには、80店舗を閉鎖していました。
その後もカラオケ事業の不振が続き、ことし3月期の決算では13億円余りの最終赤字と、3年連続の赤字決算になったことなどから、撤退を決めたということです。
シダックスでは今後は学校給食などの調理を請け負う事業や、公共施設の運営事業などに力を入れていくとしています。
-- NHK NEWS WEB