来年春に卒業する大学生らを対象にした大手企業の採用面接が1日解禁され、就職活動はヤマ場を迎えています。
大手企業の採用面接は経団連の方針に沿って1日、解禁され、多くの企業が一斉に面接をスタートしました。
このうち、損害保険大手の「東京海上日動」では東京・渋谷区など全国40の会場で採用面接を始めました。
深刻化する人手不足を背景に学生優位の「売手市場」が続く中、この会社では少しでも早く学生との関係を築こうと、事前のインターンシップの回数を増やしたりエントリーシートの締め切りを早めたりしたということです。
採用を担当する北澤健一人事企画部長は「ことしは学生が就職先を決める時期が早いと思うが、イメージ先行になってミスマッチが起きないよう、採用活動を通して理解を求めていきたい」と話していました。
大手人材サービス会社の調査によりますと、面接の解禁より前に内定を出す企業も多く、先月1日の時点で内定を得た学生の割合は42.7%に達しています。
ただ、内定した企業への就職を決めかねている学生も多く、全体の90%近くが就職活動を続けているということです。
-- NHK NEWS WEB