先月、世界三大映画祭の一つ、フランスのカンヌ映画祭で最優秀賞を受賞した「万引き家族」の先行上映が行われ、東京・六本木の映画館には大勢の映画ファンが詰めかけています。
是枝裕和監督の映画「万引き家族」は、年金をあてに暮らしながら足りない生活費を万引きで稼ぐ家族の物語で、先月、フランスのカンヌ映画祭で日本の作品としては21年ぶりに最優秀賞のパルムドールを受賞しました。
受賞を受けて急きょ、2日と3日の2日間、先行上映が行われることになり、全国およそ300の映画館で作品が公開されています。
このうち東京・六本木の映画館には大勢の映画ファンが詰めかけ、一足早く作品を楽しんでいました。
28歳の男性は、「映画が終わって、一息ついたあとに涙が出てきたのは初めてです。すごい体験をしました。今はこの映画のことしか考えられないくらい一つ一つのシーンが強烈に残っています」と話していました。
また70歳の女性は「受賞した映画を見たいなと思っていたら、偶然、先行上映しているのを知り見に来ました。冷たい世の中ですが、こんな絆があるのかと感じました」と話していました。
「万引き家族」は先行上映のあと、今月8日から全国の映画館で公開されます。
-- NHK NEWS WEB