資産家として知られ、“紀州のドン・ファン”とも呼ばれていた和歌山県の70代の社長が自宅で死亡しているのが見つかり、体内から覚醒剤の成分が検出されたことを受けて、警察が東京都内にある家族の立ち寄り先などを、容疑者不詳の殺人の疑いで捜索していたことが捜査関係者への取材でわかりました。
和歌山県田辺市の金融・不動産会社の社長、野崎幸助さん(77)は、先月24日、自宅の2階で倒れているのを家族が見つけ、その後、死亡が確認されました。
目立った外傷はありませんでしたが、警察が解剖をした結果、血液などから覚醒剤の成分が検出され、警察はこれまでに、自宅や会社を容疑者不詳の殺人の疑いで捜索していました。
また、捜査関係者によりますと同じ容疑者不詳の殺人の疑いで、いずれも東京都内にある野崎社長の家族の立ち寄り先と知人の自宅を、2日と3日、新たに捜索したということです。
警察は、死亡した経緯などを慎重に調べています。
野崎社長は資産家として知られ、“美女4000人に30億円を貢いだ男”としてみずからの半生をつづった本を出版し、本のタイトルから、“紀州のドン・ファン”とも呼ばれていました。
-- NHK NEWS WEB