中国・上海の株式市場は3日、ことし最初の取り引きが始まり、代表的な株価指数は値上がりしています。
中国・上海の株式市場は3日、ことし最初の取り引きが始まり、午前中に発表された中国の製造業の景況感を示す指数が市場の予想を上回ったことなどから、幅広い銘柄に買い注文が出ています。日本時間の午前11時半現在、代表的な株価指数である総合指数は、去年の年末の終値より0.9%値上がりしています。
去年の上海の株式市場は、中国経済の先行き不透明感が続いたことに加えて、住宅価格の上昇を背景に、投資資金を株式市場から不動産市場に移す動きが出たことなどから株価の低迷が続き、総合指数は年間で12%余りの下落となりました。
ことしの見通しについて、市場関係者は「人民元の為替レートがドルに対して、元安傾向が続いている影響で、資産を目減りさせないよう海外に移す動きが出ていることが、中国経済の先行きへの懸念を強め、株式市場にも影響を与えるおそれがある。また、アメリカのトランプ次期大統領が保護主義的な通商政策を実施した場合に中国経済に与える影響には注意が必要で、当面、株価の値動きの方向性が読みづらい展開になるのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB