ことし4月の給与総額は平均で27万7000円余りとなり、9か月連続で前の年の同じ月を上回りました。
厚生労働省が全国のおよそ3万3000の事業所を対象に行った調査の速報値によりますと、基本給やボーナス、残業代などを合わせたことし4月の給与総額は、働く人1人当たりの平均で27万7272円と9か月連続で前の年の同じ月を上回り0.8%増加しました。
このうち、基本給など決まって支給する給与は前の年の同じ月より1.2%増えて26万7346円、ボーナスなど特別に支払われた給与は9.8%減って9926円でした。
一方、物価の変動分を反映した実質賃金は横ばいとなりました。
厚生労働省は「特別に支払われた給与が減少したことにより伸び幅は抑えられたものの、給与総額全体では緩やかな増加傾向が続いている」としています。
-- NHK NEWS WEB