大手自動車メーカーのホンダは、海外での販売が好調な小型のビジネスジェット機を、国内でも販売することになりました。ビジネスジェット機の需要が少ない国内で、新たな市場を生み出せるか注目されます。
ホンダは、6日記者会見を開き、アメリカやヨーロッパなどで販売している7人乗りのビジネスジェット機「ホンダジェット」を国内でも販売すると発表しました。
価格は、1機およそ5億7000万円で、国の承認を得たうえで来年前半の引き渡しを目指すということです。
ホンダの子会社がアメリカの工場で生産しているホンダジェットは、主翼の上にエンジンが付いた独自のデザインが特徴で、東京から中国の上海や台湾まで飛ぶことができます。
最高速度が速く、室内のスペースも広いことなどから人気を集め、重さ5.6トン以下の小型ジェット機の分野で去年の出荷数が世界トップとなりました。
アメリカでは、多くの企業経営者などがビジネスジェット機を利用し、およそ1万3000機が保有されているのに対し、国内で保有されているのは90機程度だということで、新たな市場を生み出せるか注目されます。
ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は「日本でも潜在的な需要があると見ている。国内どの都市でもスムーズに移動できる新しい交通手段を確立したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB