日本年金機構からデータ入力を委託された情報処理会社のミスで年金の受け取り額が本来より少ない人が相次いだ問題で、この会社がすでに解散していたことが明らかになりました。
解散が明らかになったのは東京の情報処理会社「SAY企画」です。
この会社は、日本年金機構に委託されたデータの入力作業でミスをして、ことし2月にはおよそ10万4000人が本来より少ない額の年金しか受け取れない問題が起きました。
官報によりますと、「SAY企画」は5日に開いた株主総会で解散を決議したということで、今後、清算の手続きを進めていくとしています。
この会社は、契約に違反して受給者およそ500万人分の扶養者の名前を中国の業者に渡して入力を任せていたことも明らかになっています。
今回の問題を受けて、日本年金機構は業務委託の在り方を見直し、業者の業務の状況を厳しくチェックするなどして再発を防ぐとしています。
-- NHK NEWS WEB