去年6月、東名高速道路でワゴン車の夫婦がいわゆる「あおり運転」で走行が妨害され死亡した事故から1年となり、夫婦の長女が「私の中では時間が止まったままです」とするコメントを出しました。
去年6月、神奈川県大井町の東名高速道路で大型トラックに追突されたワゴン車に乗っていた静岡市の自動車整備会社経営、萩山嘉久さん(45)と妻の友香さん(39)が死亡し、娘2人がけがをしました。
この事故では、福岡県の石橋和歩被告(26)が、割り込み運転などいわゆる「あおり運転」でワゴン車の走行を妨害し高速道路上に停止させたとして、危険運転致死傷などの罪で起訴されました。
事故から5日で1年となり、けがをした高校2年の16歳の長女が7日、弁護士を通してコメントを出しました。
長女は「事故から1年が経ちましたが、私の中では時間が止まったままです。今でも両親が出てくる夢をよく見ます。家族みんなで一緒に出かけたり、ご飯を食べたり、車に乗ったりしている夢です。両親のことを思い出すだけで心が折れそうになります。今は、少し静かな時間がほしいです」などと現在の心境を語っています。
事故をめぐっては、裁判の争点を整理する手続きが行われていて、今後、裁判員裁判が開かれる予定です。
-- NHK NEWS WEB