3年後の大学入試に新たに導入される英語の民間試験について、早稲田大学は、この結果を合否判定に使う方針を明らかにしました。私立大学の中で民間試験の活用を公表したのは早稲田大学が初めてだということで、今後、各大学がどのような判断をするのか注目されます。
今の大学入試センター試験は2021年1月から大学入学共通テストに切り替わり、英語では、これまでの読む、聞く力に加え、話す、書く力を新たに測るため、TOEICなど複数の民間の検定試験が導入されます。
この英語の民間試験について、早稲田大学は7日に会見を開き、3年後の入試から合否判定に使う方針を明らかにしました。
活用するのは政治経済学部と国際教養学部の2つの学部の入試で、早稲田大学は「グローバル化が進む中、英語の4技能を総合的に測ることは重要だと考え導入を決めた」と話しています。
英語の民間試験をめぐっては、現在、各大学がその結果をどう扱うべきか、検討を進めています。
東京大学は、複数の異なる民間試験の結果を公平に扱うのは難しいなどの理由で、いったん合否判定に使わない方針を示しましたが、ことし4月、一転して活用する方針を表明するなど、今も学内で賛否が割れています。
大手予備校などによりますと、私立大学の中で、この民間試験の活用を明らかにしたのは早稲田大学が初めてで、今後、各大学がどのような判断をするのか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB