最新のテクノロジーを教育分野に活用した「エドテック」の国際見本市が中東のイスラエルで開かれ、経済産業省の責任者はエドテックの日本での普及に向けて外国企業の先端技術を積極的に導入していく考えを示しました。
エドテックは教育とテクノロジーを組み合わせた造語で、IT技術を使って個々の興味や関心に応じて学習の効率を飛躍的に引き上げることを目的としています。
イスラエルの商業都市テルアビブで6日、国際見本市が開かれ、イスラエルのエドテック企業50社が出展し、プログラミングの基礎をゲーム感覚で学ぶことができる子ども向けのソフトや、理科の実験で使う12種類の計測機器を一つにまとめて、子どもたちが実験の結果をひと目で確認できるセンサー装置などが展示され、各国のビジネスマンとの間で商談が行われていました。
エドテックをめぐってはアメリカや中国で普及が進む一方、日本はネット環境の整備が遅れ、教育現場での抵抗も根強いことから出遅れが指摘されています。
会場で行われた討論には日本から経済産業省の浅野大介教育産業室長が参加し「日本は次世代を担う人材の育成に向けて、学校教育の再構築が必要になっている。このため、経済産業省は日本でのエドテックの普及に向けて試験的な事業を開始し、外国企業の先端技術を積極的に導入していきたい」と述べ、日本への進出をアピールしていました。
-- NHK NEWS WEB