年末年始のあいさつを装って、実在の企業や個人名でウイルス付きのメールを送りつけるケースがあるとして、情報セキュリティーの専門機関は、官公庁や多くの企業が仕事始めとなる4日、年末年始に送られたメールについては、特に慎重に確認するよう、呼び掛けています。
独立行政法人の情報処理推進機構などによりますと、企業や行政機関を狙ったサイバー攻撃が巧妙化する中、実在する企業や個人を装ってウイルスつきのメールを送りつけるケースが相次いでいます。
特に年末年始の時期は、暮れのお礼や、新年のあいさつを装って、メールに添付したファイルを開かせようとするケースなどがあり、ほかにも「請求書を確認してほしい」とか「宅配便の配達確認です」などというケースもあるということです。
こうしたメールでは、添付されたファイルを開くと、パソコンがウイルスに感染し、ファイルを読めなくされたうえ復元のための金を要求されたり、インターネットの銀行口座で勝手に送金が行われたりする深刻な被害が起きています。
情報処理推進機構は、官公庁や多くの企業で仕事始めとなる4日は、年末年始に送られたメールを特に慎重に確認するよう、呼び掛けています。
情報処理推進機構の野澤裕一研究員は「慌ててしまうこともあるかと思いますが、ふだんどおりに、不審なメールの添付ファイルは開けないことが重要です」と話しています。
-- NHK NEWS WEB