日立製作所とKDDIは、あらゆる機器や製品をインターネットにつなぐ「IoT」の分野で提携し、産業用の機器を国境を越えて管理する事業に乗り出すことになりました。
発表によりますと、両社は、工場の設備や建設機械などをインターネットにつなぐ日立の技術と、KDDIの通信サービスを組み合わせて、国境を越えて産業用機器の稼働状況を監視したり、データを収集したりする事業に乗り出します。
海外で事業を展開する企業は、国ごとに通信回線の契約をする必要があり、コストが膨らむ要因になっていますが、世界各国の通信会社の回線に接続できるKDDIのサービスに一括することで、コストの削減につながるとしています。
まず、来月からアメリカの食品工場に導入されている日立の設備の稼働状況を、日本から点検する試験を行い、来年度から50か国以上で本格的にサービスの提供を始めたいとしています。
7日の会見で、KDDIの森敬一常務は「グローバルに展開する日本企業が抱える課題の解決に貢献し、ビジネスを広げたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB