東京・秋葉原で7人が死亡、10人が重軽傷を負った通り魔事件から8日で10年です。現場には亡くなった人の知人などが訪れて、花を手向けたり手を合わせたりしていました。
10年前の平成20年6月8日、大勢の人でにぎわう東京・秋葉原の歩行者天国にトラックが突っ込み、通行人がはねられたうえ次々にナイフで刺されて7人が死亡、10人が重軽傷を負いました。
殺人などの罪に問われた加藤智大死刑囚(35)の死刑が確定しています。
8日、現場の交差点に献花台が設けられ、事件で犠牲になった人の知人などが訪れて、花を手向けたり手を合わせたりしていました。
中学校時代の後輩を亡くしたという30歳の会社員の男性は「彼の分も一生懸命生きるよと伝えました。事件のことはずっと忘れることができません」と話していました。
岐阜県から献花に訪れた23歳の男性は「当時は中学生だったが、アニメが大好きな自分にとって秋葉原で起きた事件は他人事には思えなかった」と話していました。
地域の防犯対策に取り組む「秋葉原地域連携協議会」の大塚實会長(84)も現場を訪れ「一時は歩行者天国が中止されるなど暗い雰囲気があったが、今では外国人も増え、多くの人に来てもらっている。事件を忘れないようにして安心な街にしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB