政府は世界的に再生可能エネルギーへの投資が拡大する中で、日本は太陽光発電と蓄電池などを組み合わせた技術で、世界をリードすべきだなどとしたことしのエネルギー白書を閣議決定しました。
ことしのエネルギー白書では、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を受けて、世界的には太陽光や風力など再生可能エネルギーへの投資が拡大し、年間30兆円規模に達しているとしています。
さらに、ヨーロッパでは太陽光の発電コストが日本の半分まで低下した一方、日本企業の太陽光パネルの世界シェアは6.9%にとどまっていて、競争力が高いとは言えないとしています。
ただ、風力や太陽光などは天候によって発電量が変わるという課題もあるとして、発電された電気を効率的に使うために、蓄電池や電気で水素を作って活用する技術が必要だとしています。
そのうえで、白書では日本企業が世界市場でシェアが高い蓄電池などの技術で競争力を維持し、世界をリードしていくことが求められるとしています。
-- NHK NEWS WEB