去年、中国を温泉探査のために訪れた際、スパイ行為に関わったとして地元の捜査当局に拘束されていた50代の男性が今月、起訴されていたことがわかりました。
中国では去年3月、中国企業の依頼を受け東部の山東省と南部の海南島で温泉探査をしていた日本人6人が地元の捜査当局に拘束されました。
その後4人は解放されましたが、2人は正式に逮捕され、中国共産党系のメディアは、当局の許可なく探査活動を行って国家機密を盗み反スパイ法に違反した疑いで取り調べを受けていると伝えています。
日本の外務省によりますと、このうち海南島で拘束された50代の男性が今月、起訴されたということです。
中国では、反スパイ法が施行された翌年の2015年から日本人が拘束されるケースが相次ぎ、今も8人が拘束され7人がすでに起訴されています。
拘束されてから3年以上がたつ日本人もいるほか、裁判も非公開で実態の把握が難しく、外務省は日本人の権利が適切に守られるよう中国側に働きかけを続けることにしています。
-- NHK NEWS WEB