9日夜、神奈川県内を走行中だった東海道新幹線の車内で乗客が相次いで刃物で切りつけられ、男性1人が死亡し女性2人がけがをした事件で、居合わせた乗客が警察に対し「事件の直前まで、逮捕された男と被害者との間にトラブルはなかった」と説明していることがわかりました。警察は男がいきなり切りつけたと見て詳しい状況を調べています。
9日午後10時ごろ、新横浜駅と小田原駅の間を走行していた東京発・新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ265号」の12号車で、乗客3人が相次いで首などを切りつけられ、男性1人が死亡し、女性2人がけがをしました。
警察が身元の確認を進めたところ、死亡したのは兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)とわかりました。
警察によりますと、殺人未遂の疑いで逮捕した愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者(22)は当時、車内に複数の刃物を持ち込んでいて、調べに対し「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」などと供述しているということです。
被害者と面識はなかったと見られるほか、同じ車両に居合わせた乗客は警察に対し「事件の直前まで、容疑者と被害者との間にトラブルはなかった」と説明しているとうことです。
このため警察は、小島容疑者がいきなり被害者らを切りつけたと見て詳しい状況を調べるとともに、11日に容疑を殺人に切り替えて検察庁に身柄を送る方針です。
-- NHK NEWS WEB