9日、神奈川県内を走行中だった東海道新幹線の車内で乗客が刃物で切りつけられ、男性1人が死亡し女性2人がけがをした事件で、最初に襲われた女性が「直前まで男に特に不審な動きはなく、立ち上がったと思ったら急に切りつけられていた」と説明していることが警察への取材でわかりました。
9日の夜、新横浜駅と小田原駅の間を走行していた東京発・新大阪行きの東海道新幹線のぞみ265号の車内で乗客3人がなたのような刃物で切りつけられ、兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)が死亡したほか、20代の女性2人がけがをしました。
警察は車内にいた愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者(22)を逮捕し、11日、梅田さんを殺害した疑いで検察庁に身柄を送りました。
この事件で、小島容疑者の隣の座席に座っていて最初に襲われた27歳の女性が「事件の直前まで特に不審な動きはなく、小島容疑者が立ち上がったと思ったら急に切りつけられた」と説明していることが警察への取材でわかりました。
小島容疑者はさらに別の女性を襲ったあと、制止しようとした梅田さんを切りつけたということで、これまでの警察の調べに対し「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」などと供述しているということです。
警察は事件当時の状況をさらに調べるとともに、女性2人にけがを負わせたことについても引き続き捜査しています。
-- NHK NEWS WEB