オフィス向けのコーヒーサーバー事業などを展開している「ユニマットライフ」とグループ企業が、組織再編をめぐって、東京国税局からおよそ100億円の申告漏れを指摘されたことがわかりました。
ユニマットグループは、5年前の平成25年4月に中核会社の「ユニマットライフ」を持ち株会社の「ユニマットホールディング」が吸収合併するなど組織再編を繰り返しています。
関係者によりますと、東京国税局はこうした組織再編について「赤字の会社と黒字の会社を合併させることで、意図的に所得を圧縮することが目的で、経済的な合理性に乏しい」と判断したということです。
そして国税局は、ほかの経理ミスなども含め、おととし3月期までの6年間で、およそ100億円の申告漏れを指摘し、このうちおよそ4億円は意図的な所得隠しにあたると判断したということです。
重加算税や過少申告加算税を含む追徴税額は、過去の赤字分を差し引いた結果、数億円に上ったということです。
これについて「ユニマットホールディング」は「当時は税務当局との見解の相違があったが、指導に従い修正申告して納税した。今後も適正な納税に努める」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB