菅官房長官は午前の記者会見で、ロシアが北方領土とサハリンを結ぶ光ファイバー回線の敷設工事を近く開始するという情報を政府として把握し、「北方領土は日本固有の領土だというわが国の立場と相いれない」として、ロシア側に抗議したことを明らかにしました。
外務省によりますと、ロシアが北方領土の3つの島とサハリンを結ぶ光ファイバー回線の海底での敷設工事を近く開始し、事業者には中国企業が選定されているという情報を今月上旬までに把握したということです。
これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で「北方四島でロシアが法的根拠のない占領のもと、このような事業を進めることは、北方領土は日本固有の領土だというわが国の立場と相いれず、極めて遺憾だ」と述べました。
そのうえで菅官房長官は「今月7日に、外交ルートを通じてロシア側および中国側に対し、わが国の立場についてしかるべく申し入れを行い、抗議した」と述べました。
-- NHK NEWS WEB