がんの検査で使う放射性医薬品の国内トップメーカーが、取引先の医療機関に誤った情報を伝えるなどしてほかのメーカーの新規参入を妨げた疑いがあるとして、公正取引委員会は13日、東京・江東区の本社を立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは東京・江東区に本社がある放射性医薬品メーカー「日本メジフィジックス」です。
放射性医薬品は専用の医療機器を使って投与しますが、関係者によりますと日本メジフィジックスは、医療機器の製造業者にほかのメーカーの医薬品を使えなくするよう持ちかけたり、取引先の医療機関が他社の医薬品を使えないようにするため誤った情報を伝えるなどしていた疑いがあるということです。
公正取引委員会は13日、不当に新規参入を妨げた独占禁止法違反の疑いで東京・江東区の本社を立ち入り検査しました。
日本メジフィジックスはがんの検査で使う放射性医薬品の国内トップメーカーで、数年前までこの分野で100%近いシェアを持っていたということです。
日本メジフィジックスは「検査を受けているのは事実で、真摯(しんし)に対応していきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB