カーシェアなど車を共有する動きが世界的に広がる中、「トヨタ自動車」は、配車サービスで東南アジア最大手の「グラブ」に日本円でおよそ1100億円を出資すると発表し、両社で自動運転技術を活用した新たなサービスなどを検討していくことになりました。
発表によりますとトヨタは、スマートフォンのアプリを使った配車サービス大手で、シンガポールに本社がある「グラブ」に10億ドル(日本円でおよそ1100億円)を出資するとともに、取締役と執行役員を1人ずつ派遣するとしています。
「グラブ」は、シンガポールやタイなど東南アジア8か国でタクシーや自家用車の配車サービスなどを展開していて、この地域で圧倒的なシェアを持っています。
トヨタは、すでに去年8月、グラブと提携して走行データの分析などを進めていますが、今回の出資は関係を一段と強化する狙いがあり、両社で、自動運転技術などを活用した新たなサービスや車両の開発を検討するとしています。
ほかの人と車を共有するカーシェアや、ライドシェアと呼ばれる相乗りサービスの動きが世界的に広がる中、トヨタは、配車サービス最大手のアメリカの「ウーバー」とも提携するなど、車を使った新しいビジネスへの取り組みを加速しています。
-- NHK NEWS WEB