ニューヨーク株式市場は3日、ことし最初の取り引きが行われ、景気の先行きへの期待感からダウ平均株価は上昇しました。去年、過去2番目の上昇幅を記録したダウ平均株価は、ことしも当面底堅い動きが予想されており、トランプ次期大統領の政策を見極めながら推移していくことになりそうです。
ことし初めての取り引きが行われた3日のニューヨーク株式市場は、アメリカや中国の製造業に関する指標が市場の予想を上回ったことなどから、景気の先行きへの期待感が広がりました。
このため、ダウ平均株価は一時、去年最後の取り引きとなった先月30日より170ドル以上高い1万9938ドルまで上昇しました。
その後は原油の先物価格が下落に転じたことなどから上げ幅が縮小し、結局、先月30日と比べて119ドル16セント高い、1万9881ドル76セントで取り引きを終えました。
去年のダウ平均株価は、トランプ氏が掲げる大幅な減税やインフラ投資などへの期待感から、年間で2300ドル以上の値上がりとなり、過去2番目の上昇幅を記録しました。
ことしの株価の見通しについて市場関係者は「トランプ氏の大統領就任から100日間のいわゆる『ハネムーン期間』にかけて底堅く推移するという見方が大勢だが、具体的な政策が見えない不透明感もある。投資家は政策実現に向けたトランプ氏の手腕を見極めながら、売り買いすることになりそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB