東海道新幹線の車内で乗客3人が刃物で殺傷された事件で、逮捕された男が、「以前から人を殺したいという願望があった」などと供述していることが、警察への取材でわかりました。警察は、自宅にあった男のノートなどを押収し、動機の解明を進めることにしています。
今月9日の夜、新横浜駅と小田原駅の間を走行していた東海道新幹線の車内で、乗客の男女3人が刃物で切りつけられ、このうち兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)が死亡しました。
警察は、愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者(22)を殺人の疑いで調べていて、13日自宅を捜索し、本人が使っていたノートなど数点を押収しました。
警察によりますと、小島容疑者は、これまでの調べに対し、「社会を恨んでいた」という供述とともに、「以前から人を殺したいという願望があった」とも供述しているということです。
NHKが、事件の翌日に親族を取材したところ、自宅には本人の日記やメモが残されていて、「人生においてやり残したこと」と書かれた紙には、刑務所に入ることなどを望んでいるかのような記述もありました。
警察は、これらのメモなども押収したと見られ、今後内容を詳しく分析して動機の解明を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB