弁当や総菜などのいわゆる「中食」の市場が拡大するなか、調理や下ごしらえのための最新の機械を集めた展示会が開かれています。人手不足を背景に、手間のかかる作業を自動で行う機械などに注目が集まっています。
東京・江東区で開かれている展示会では、およそ800社が飲食店やスーパーなどの調理場向けの最新の機械を展示しています。注目を集めているのは、人手不足や従業員の高齢化を補うために手間のかかる下ごしらえの作業を自動化した機械です。
このうち名古屋市のメーカーが出展した魚のうろこを瞬時に取り去る機械は、回転する直径およそ5センチの刃に魚の表面を当てると、力を入れなくても数秒でうろこを取ることができます。
また静岡県焼津市の会社が開発したイカの下ごしらえをする機械は、胴体と足や耳とを切り分けたり、内臓を取り出したりと1台で5人分の作業をこなし、1分間に35匹を処理できるということです。
このほかことしは、いわゆる「SNS映え」を意識したものも多く登場し、クッキーを立体的に焼くことができる機械は、コーヒーカップの形をしたクッキーに本物のコーヒーを注いだり、生クリームでデコレーションしたりして、見る人を楽しませていました。
会場を訪れた和菓子メーカーの担当者は、「人手不足はとても深刻で、機械化は必須です。少しでも効率化できるよういろいろな機械を見て回りたい」と話していました。
この展示会は15日まで東京ビッグサイトで開かれています。
-- NHK NEWS WEB