アメリカのシカゴ市は、市内から空港までの交通システムについて、電気自動車メーカー、テスラのトップが率いるベンチャー企業が提案した、自動運転の乗り物が時速240キロで地下空間を走行する構想を採用すると発表しました。
アメリカ中西部シカゴのエマニュエル市長は14日、市内中心部からオヘア国際空港までのおよそ27キロを結ぶ交通システムについて、テスラのイーロン・マスクCEOが率いるトンネル掘削会社、ボーリング・カンパニーが提案した構想を採用すると発表しました。
具体的には16人乗りの自動運転の乗り物が最高速度、時速240キロで地下空間を走行し、現在、電車で40分かかる移動時間を12分に短縮するということです。また、毎日20時間運行し、30秒ごとに1台発車するとしています。
完成の時期や建設に必要な費用は明らかになっていませんが、エマニュエル市長はツイッターに「税金はいっさい投入しない」と書き込んでいます。
ボーリング・カンパニーは、地下に交通システム用のトンネルを掘るベンチャー企業で、イーロン・マスク氏が交通渋滞の回避を目指して、2年前に立ち上げました。
本社のあるロサンゼルスでは、すでにトンネルの掘削を始めていて、4キロ余りの区間の掘削の様子について先月、映像を公開しています。
-- NHK NEWS WEB