自動車メーカーの「スズキ」は、中国での販売低迷を受け、中国南東部で20年以上続けてきた車の生産から撤退することになりました。
スズキは、中国南東部の江西省にある現地生産会社、「昌河鈴木」の工場で1995年から小型のワゴン車などを生産してきました。
この工場では、2014年のピーク時には、年間9万台を生産していましたが、去年は、その4分の1以下に落ち込み、販売計画を大きく下回る状況が続いていたということです。
このため、スズキはグループとして「昌河鈴木」に出資していた46%の持ち分すべてを現地メーカーに譲渡したと15日、発表しました。
これにより、この工場の生産から撤退することになります。
スズキは、中国の別の工場での生産は続けるとしていますが、世界最大市場の中国は経済成長に伴い、大型車や高級車の人気が高まっていて、小型車を得意とするスズキには逆風となっています。
-- NHK NEWS WEB