横浜港のシンボルとして親しまれてきた帆船「日本丸」の大規模な改修に向けて、横浜市は広く寄付を呼びかけています。
「日本丸」は船員の養成を目的に昭和5年に建造された大型帆船で、半世紀余りにわたって世界の海を旅してまわり、現在は、横浜市のみなとみらい地区に係留され、一般に公開されています。
去年9月には、国の重要文化財に指定されましたが、長年、海水に触れてきた船体の鋼板が腐食するなど劣化が進んでいるため、横浜市は来年度から大規模な改修に乗り出すことにしています。
市によりますと、改修にはおよそ6億円の費用がかかる見通しで、主に国や市が負担しますが、民間の団体や企業、それに一般の人からも3000万円を目標に広く寄付を募ることになりました。
横浜市は今月、「日本丸」の保存活動などに取り組む団体も発足させていて、担当者は「将来的には横浜の観光施設と一体となって活用できるよう日本丸の保存活動を進めていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB