ロシア最大の政府系ガス会社「ガスプロム」は、ロシア国営の石油会社などが極東サハリンで採取した天然ガスを購入する交渉が最終段階に入っていることを明らかにしました。日本は「ガスプロム」が出資する開発プロジェクトからLNG=液化天然ガスを多く輸入しており、日本の関係者からは、交渉がまとまれば、エネルギーの安定した調達につながると期待する声が出ています。
ロシア最大の政府系ガス会社「ガスプロム」は、「サハリン2」と呼ばれる、日本の大手商社も出資し、サハリン北部の天然ガスからLNGを生産し輸出するプロジェクトを行っていて、生産されるLNGの7割は日本に輸出されています。
「ガスプロム」は15日に開いた会見で、国営の石油会社「ロスネフチ」などが、サハリンの別のプロジェクトで採取した天然ガスを購入する交渉が、最終段階に入っていることを明らかにし、来年3月までに合意させたいとの意向を示しました。
「ガスプロム」と「ロスネフチ」は、エネルギー開発を競い合う関係にありますが、日本の関係者からは、この交渉がまとまれば、日本に近いサハリンからエネルギーが安定して調達され、中東への依存度の低減にもつながるとして、期待する声が出ています。
-- NHK NEWS WEB