長時間労働やパワハラなどに関する電話相談に、弁護士が無料で応じる「過労死110番」が、16日、全国一斉に行われています。
この電話相談は、過労死などの問題に取り組む弁護士のグループが毎年行っています。
16日は、全国32の都道府県で一斉に行われていて、このうち、東京・文京区にある事務所には、午前10時の相談開始から電話が相次いでいます。
建設会社で働いていた家族が、単身赴任中に心臓の病気で亡くなったという女性からは「毎日、深夜まで仕事をしていたようだが、突然亡くなってしまい、どうしたらよいかわからない」などと相談が寄せられ、弁護士は労災の申請のためには勤務の記録を集めることが重要で、必要があれば、さらに詳しく相談にのると説明していました。
厚生労働省によりますと、過労死や過労自殺で労災が認められた人は平成28年度で191人に上り、この15年間、高止まりの状態が続いています。
相談にあたっている、川人博弁護士は、「最近は、若い世代からの相談も増えている。家族を亡くしてどうしたらよいかわからない人や、今まさに仕事で苦しんでいる方に相談してほしい」と話していました。
電話の受け付けは16日午後3時までで、番号は東京が0120−666ー591、大阪が06−6364−7272です。
-- NHK NEWS WEB