台湾の外交部は、日本航空と全日空がぞれぞれの中国語の公式サイトの一部で「台湾」を「中国台湾」という表記に変更したことに対して、抗議することを明らかにしました。
日本航空と全日空は、このほど、中国や香港向けの中国語の公式サイトで、これまでの「台湾」という表記を「中国台湾」に変更しました。台湾向けや、日本語、英語のサイトでは変更はしていません。
台湾メディアによりますと、中国当局は、44の外国の航空会社に対し、台湾を「国家」のように扱わないよう要求しているということで、2社の対応はこれを受けたものだとしています。
これについて、台湾の外交部は18日「不当な呼び方である」として日本との窓口機関である台湾の駐日代表処を通して、2社に対し厳正に抗議するとともに、表記を改めるよう求めることを明らかにしました。
台湾の外交部は、「中国当局による理不尽な圧力は台湾の人々の反感を強めている」などとして台湾と中国の関係を悪化させる行為だと反発しています。
中国当局は外国企業に対し領土や主権についての主張を受け入れるよう対応を強めていて台湾の表記をめぐっては、すでにイギリスやドイツなどの航空会社が「中国台湾」という表記に変更しています。
-- NHK NEWS WEB