先月、北九州市の住宅で4歳の男の子をテレビ台の引き出しの中に押し込めて息ができない状態にして死亡させたとして、27歳の父親が18日、殺人の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、北九州市小倉北区砂津の会社員、納富駿太容疑者(27)です。
警察の調べによりますと、納富容疑者は先月11日、自宅2階の寝室で、息子の優斗くん(当時4歳)をテレビ台の引き出しに押し込んで数時間放置し、息ができない状態にして死亡させたとして殺人の疑いが持たれています。
警察は納富容疑者の認否を明らかにしていませんが、事件後、周囲に対して「息子が狭いところが好きで引き出しで寝ると言ったので、少し開けた状態で引き出しに入れた。夜中に泣いているのに気付いたがそのまま寝て、早朝に起こしにいったら息をしていなかった」などと話していたことが関係者への取材でわかりました。
一方、引き出しは、中に入った子どもが自力で開け閉めできない仕組みになっていることなどから警察は納富容疑者が優斗くんが死亡する危険性を認識していたとみて、殺人の疑いで逮捕したということです。
また警察は妻の麻衣子容疑者(24)についてもことし2月、優斗くんの3歳の妹に熱い液体をかけてやけどを負わせたことなどがわかったとして傷害の疑いで逮捕しています。
警察は夫婦が、子どもたちを虐待していた疑いもあるとみて捜査しています。
-- NHK NEWS WEB