宮城県の気仙沼港から太平洋にカツオ漁に出ていた高知県の漁船が20日早く、沈没しはじめました。海上保安本部によりますと船の乗組員18人のうち8人は近くの仲間の漁船に救助され残り10人の救助も進められているということです。
20日午前3時前、18人の乗組員が乗った高知県奈半利町の第六十八廣漁丸が宮城県にある金華山からおよそ852キロ東沖の太平洋で沈没しそうだと、別の船を通じて第二管区海上保安本部に通報がありました。
船は左側が海面に沈み込んだ状態となり、近くで漁をしていた仲間の船が第六十八廣漁丸とロープでつないで救助作業を行い、午前7時半前までに8人の乗組員が救助されたということです。
また、残る10人についても、仲間の漁船が救命いかだで救助作業を進めているということです。
高知県にある仲間の漁船の会社によりますと、第六十八廣漁丸はカツオ漁のため今月11日に宮城県の気仙沼港を出港し、22日に再び気仙沼港に戻る予定になっていたということです。
現場海域は西の風が強く波が高い状態だということです。
第二管区海上保安本部では、巡視船2隻と航空機1機を出して救助に向かっています。
-- NHK NEWS WEB