赤ちゃんを育てている親を対象に行った調査で、夫婦で育児や家事を助け合っている母親のほうが、そうでない母親よりも、次の子どもを持ちたいと考えている人の割合が高いことがわかりました。
この調査は、教育サービス大手、ベネッセコーポレーションの研究所が東京大学大学院と協力して初めて実施し、生後6か月から1歳5か月の子どもを持つ親およそ5600人から回答がありました。
それによりますと、今後の出産について、母親全体の45.5%が「あと1人以上持つ予定」と答えましたが、その割合は、夫婦で育児や家事を分担しているかどうかで差が出たということです。
具体的には、夫婦で助け合う「チーム育児」をしているケースは48.7%に上り、そうでないケースを7ポイント余り上回りました。
また、「チーム育児」をしている父親に職場環境について尋ねたところ、「上司が部下の子育てに理解がある」という回答が3分の2を占めたほか、「定時で帰りやすい雰囲気がある」という回答も半数近くに上りました。
調査を行った東京大学大学院の秋田喜代美教授は「『チーム育児』は、少子化を解決する一つの方向性だ。子育ては家族の問題なので、夫婦にお任せというのではなく、企業や自治体を含めてワークライフバランスの意識を高め、少子化対策を考えることが重要だ」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB