女性への暴行事件が絶えないインドで今月1日、新年を祝うために集まっていた多くの女性たちが男たちから襲われる事件が起き、数日たってから本格的な捜査に乗り出した警察に対して批判が強まっています。
インド南部の都市、ベンガルールで今月1日の未明、新年を祝うために中心部の繁華街に集まっていた多くの若い女性たちが、男たちから乱暴されたり、性的ないやがらせを受けたりしたと訴えました。
しかし、警察は直後には対応を取っておらず、地元の州政府の高官も「欧米人をまねた格好をした女性たちが事件に巻き込まれるのは起こりうることだ」などと女性の側にも非があると受け止められる発言をしていました。
一方、メディアは連日、被害者の声を伝え、地元のテレビ局は、バイクに乗った2人組の男が歩いていた女性の前で止まり、突然、女性に抱きついて体を触ったあと、地面に投げつける様子が映された監視カメラの映像なども放送していました。
こうした報道を受けて、地元の警察は、当時、現場は多くの人でごったがえしていたため、すぐに被害を確認することが難しかったと釈明し、3日たった3日になって、本格的な捜査に乗り出しました。
IT企業が多く集まるベンガルールは女性への暴行事件が絶えないインドの中でも比較的安全な都市とされていただけに警察や州政府の対応に批判が強まっています。
-- NHK NEWS WEB