ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、30の企業の株価から指数を算出しているのですが、111年にわたって選ばれてきたGE=ゼネラル・エレクトリックが、業績低迷を理由に今月26日から除外されることになりました。
GEは、発電所のタービンや航空機のエンジンなどを製造するアメリカを代表する企業で、時代の変化に合わせて事業内容を大胆に組み替えて成長を続けてきました。
1907年に、ダウ平均株価に組み入れられて以降は、1度も外れませんでしたが、このところ業績不振が続き、株価はわずか1年で半分以下に落ち込みました。
ダウの30銘柄は、金融情報サービス会社、S&Pの傘下のダウ・ジョーンズ指数委員会が決めていますが、業績低迷を理由に今月26日から除外すると発表しました。
委員会は声明文で「時代は変わり小売店や金融、ヘルスケア、IT企業の重要性が製造業より顕著になったためだ」と理由を説明しています。
代わりにダウ銘柄には、ドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが組み入れらることになります。
GEは、企業の価値を示す時価総額で、2000年に世界トップに立ったこともありましたが、今では時価総額ランキングの上位をアップルなどIT企業が多くを占め、アメリカ経済をけん引する産業の変化を物語っています。
-- NHK NEWS WEB