茨城県の郵便局の元課長2人が、ダイレクトメールの発送料金を安くした見返りに発送代行会社から繰り返し接待を受けたとして、警察は元課長2人と会社の元取締役ら合わせて7人を加重収賄や贈賄の疑いで逮捕しました。ダイレクトメールの発送をめぐっては、ことし、横浜市の郵便局の元部長も加重収賄などの罪で起訴されていて、警察は相次ぐ不正の実態解明を進める方針です。
逮捕されたのは、収賄側が、いずれも茨城県内にある、土浦郵便局の元課長、田中則男容疑者(61)と筑波学園郵便局の元課長の八尾敏男容疑者(46)、それに、贈賄側が東京・銀座のダイレクトメール発送代行会社「ティーティーオー」の元取締役、塚原孝則容疑者(42)など合わせて7人です。
捜査関係者によりますと、郵便局の田中元課長ら2人は、それぞれ、おととしダイレクトメールの発送料金を安くした見返りに会社側から飲食などの接待を繰り返し受けたとして、加重収賄の疑いが持たれています。
また、塚原元取締役ら5人は贈賄の疑いが持たれています。
田中元課長らは、会社から持ち込まれたダイレクトメールの検査を行わずに発送料金を不正に安くしていたということで、警察は容疑を裏付けるため、21日に郵便局などを捜索しました。
警察は、捜査に支障があるとして、7人の認否について明らかにしていません。
ダイレクトメールの発送をめぐっては、ことし横浜市の郵便局の元部長も今回と同じ「ティーティーオー」に便宜を図った見返りに接待を受けたとして、加重収賄などの罪で起訴されていて、警察は相次ぐ不正の実態解明を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB