大阪・堺市で、会社社長の弟を練炭自殺を装って殺害したとして、44歳の姉が逮捕された事件で、弟の遺体から、市販されていない複数の睡眠薬の成分が検出され、いずれも姉が処方されていたものと一致したことが、警察への取材でわかりました。
ことし3月、大阪・堺市の建設会社社長足立聖光さん(40)が、市内の実家のトイレで死亡しているのが見つかりました。
警察は、練炭が燃やされていたことから、当初、自殺と判断しましたが、遺体から睡眠薬の成分が検出され捜査を進めた結果、20日、姉の足立朱美容疑者(44)を殺人の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、遺体からは市販されていない複数の睡眠薬の成分が検出され、いずれも朱美容疑者が処方されていたものと一致したということです。
警察は、聖光さんに複数の睡眠薬を飲ませ、練炭自殺を装って殺害したとみています。
調べに対し、容疑を否認しているということです。一方、事件の2か月前、糖尿病を患っていた67歳の父親が、実家で低血糖の状態で意識を失い、現在も入院しているということです。
警察は、父親が治療に使っていたインシュリンが不自然に減っていたことから、当日、実家を訪れていた朱美容疑者が関わっていないか調べています。
-- NHK NEWS WEB