茨城県の郵便局の元課長2人が、ダイレクトメールの発送料金を安くした見返りに、発送代行会社から接待を受けたとして逮捕された事件で、元課長らがダイレクトメールの検査を会社任せにするなどの不正をおよそ60回繰り返していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
茨城県の土浦郵便局の元課長、田中則男容疑者(61)と筑波学園郵便局の元課長の八尾敏男容疑者(46)は、おととし、都内のダイレクトメール発送代行会社「ティーティーオー」に請求する発送料金を6億円余り安くした見返りに接待を受けたとして、加重収賄の疑いで逮捕されました。
その後の調べで、元課長ら2人は会社との癒着を深める中で、ダイレクトメールの数や重さの確認といった郵便局が行うべき作業を会社任せにするなど、不正な検査をおよそ60回繰り返していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
会社側が発送料金を安くするためにでたらめな検査を行っても、2人はそれを黙認していたと見られています。
一方、贈賄の疑いで逮捕された「ティーティーオー」の元取締役、塚原孝則容疑者(42)らはキャバクラなどで2人を接待していたということで、警察は不正が繰り返された背景や癒着の実態を調べています。
-- NHK NEWS WEB