大阪府北部で震度6弱の揺れを観測した地震で、関西の鉄道で長時間、運転の見合わせが続き混乱したことについて、石井国土交通大臣は「運行再開を待つ方々への今回の対応状況について、速やかに検証を行う」と述べ、対策を検討していく考えを示しました。
今月18日の地震で、JR西日本は、東海道線や大阪環状線など、22の路線で列車を緊急停止させ、駅は運転再開を待つ人で混雑したほか、駅と駅の間にも150本以上の列車が止まり、およそ14万人が最長で4時間にわたって車両から出られなくなりました。
また、国土交通省によりますと、関西の大手私鉄でも、80本余りの列車が駅と駅の間に止まったということです。
JR西日本の主な路線の運転再開は、午後11時ごろまでずれ込み、JRは、複数の路線をある程度まとめて再開させようとしたことや、点検担当の社員が車で移動した際、渋滞に巻き込まれたことなどが影響したと説明しています。
これについて、石井国土交通大臣は22日の閣議のあとの会見で、「駅間停車した列車からの乗客の救済、早期の運転再開、利用者の方々への運行情報の提供、運行再開を待つ方々への今回の対応状況について、速やかに検証を行い対応の改善を図って参りたい」と述べ、対策を検討していく考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB