ルノー、日産とグループを作っている三菱自動車の株主総会が22日開かれ、この中で会長のカルロス・ゴーン氏は「ルノーがほかの2社を完全に支配する必要はない」と述べ、各社の自主性を維持していく考えを示しました。
三菱自動車工業の株主総会は22日、東京・港区で開かれました。
ルノーの筆頭株主のフランス政府の主導で、日産自動車との合併が協議されていると現地メディアが報じていることから、株主からは、ルノーが日産や三菱自動車を子会社化するのではないかという質問が出されました。
これについて、ゴーン会長は「子会社化する可能性はない。ルノーがほかの2社を完全に支配する必要はなく、3社の融合の過程で一部の人がやる気をなくすことは避けなければならない。自主性を持った協力体制を実現する」と述べ、各社の自主性を維持していく考えを示しました。
そのうえで、「リーダーが誰になっても、5年10年後にも、3社の関係を持続することが今の課題だ」と述べ、みずからが退任したあとも、3社が連携を続けられるよう検討していることを明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB